私は大学を卒業してからずっと小学校教諭としての人生を歩んできました。
別になりたくもなかった先生。
やりたくものなかった仕事。
でも合格したからやるしかない。
そうやって自分に言い聞かせて,なんと27年間も小学校に勤めました。
長い…。
何度か辞めようとしたタイミングもありました。
それでも辞められなかったのは私に覚悟が無かったからでしょうね。
弱い…。
今年,ずっとやってみたかったサッカーのコーチになりました。
息子達のジュニアチームのコーチをボランティアで5年ほど経験し,その魅力を知ってからはずっと私の心の中には光が差していました。
「サッカーで生きたい」
でもそれをどのように実現させていいのかが分かりませんでした。
私には息子が3人います。
彼らを成人させなければいけません。
そのために何をしなくてはいけないのか。
それは分かっていました。
そんな時,長男と二男が奈良に住むことになりました。
それがついに光の指す方へ向かうきっかけになったのでした。
先日のことです。
幼稚園の息子を持つ保護者の方から,親としての関わり方について相談を受けました。
それがものすごく嬉しくて,私の経験を丁寧に伝えさせていただきました。
どのように活用されるのかはお任せになるのですが,少しでも参考になれば幸いです。
私には「教師歴27年間」という財産があります。
「教師を辞めた」という財産があります。
「3人の息子の親」という財産があります。
「長男がプロサッカー選手・二男が高体連をリタイヤ・三男がサッカー嫌いから復活」という財産があります。
これまでの経験が私にとっては財産であり,これからの方には私と話すことがきっかけになるのです。
なんというか,すごく生きがいを感じました。
サッカーを教えることは楽しいです。
それと同じだけサッカーファミリーとともに豊かな人生を歩むことも楽しいです。
サッカーを通して仲間と幸せな人生を歩むこと。
これが私の「サッカーで生きたい」だったのかもしれませんね。