先日,グアルディオラ監督1年目のFCバルセロナ(以下バルサ)の試合を観ました。
観た試合はCL決勝の対マンチェスター・ユナイテッド(以下マンU)です。
この試合は2対0でバルサが完勝します。
15年以上も前の試合です。
バルサにはエトー選手やアンリ選手,プジョル選手,トゥーレ選手がいて,マンUにはクリスティアーノ・ロナウド選手,ルーニー選手,ギグス選手,ファン・デル・サール選手,パク・チソン選手がいて,改めてすごい決勝だったのだと思います。
この試合の中盤はチャビ選手とブスケツ選手,イニエスタ選手がいて,右のウイングのメッシ選手が絡んで,様々なトライアングルを形成していました。
その中でも際立っていたのがイニエスタ選手でした。
イニエスタ自伝を読むと分かるのですが,イニエスタ選手は筋肉系のトラブルを抱えていて,とても出場出来る状態ではありませんでした。
チームからは「決してシュートを撃ってはいけない」と言われていました。
そんな状態でプレイしていたのです。
しかしひとたびピッチに立つとイニエスタ選手はやっぱり唯一無二のサッカー小僧でした。
パウサを操る天才のイニエスタ選手はボールの循環の中心になります。
見事なまでの立ち位置で,相手の合わせてパスとドリブルを淀みなく選択していきます。
もはや芸術と言っても過言ではありません。
長男と二人で,もはや感嘆の言葉しか出てきませんでした。
私たちが目指しているプレイモデルこそまさにこれです。
サッカーはボールゲームです。
ラグビーやアメリカンフットボールのようなぶつかり合いはサッカーの本質ではありません。
フィジカル重視でボールが宙を舞い続けるサッカーはもうやめにしませんか?
確かにどのような戦術でプレイするかは自由です。
勝つためにはその選択も間違っていないと思います。
でもそれはこども達がサッカーを始めた時に憧れたサッカーではないはずです。
故ヨハン・クライフ氏はこんな言葉を残しています。
「美しく敗れる事を恥と思うな、無様に勝つことを恥と思え。」
このクライフ氏が絶賛した選手こそイニエスタ選手なのです。
大人はこどもの鏡です。
そのことを私たちは胸に刻むべきです。
今一度,こども達のお手本になるサッカーを追求しましょう。
