エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ぶらっと寄り道話

Simple

私はめちゃくちゃ感受性が強い人間で,本を読めばすぐに感情移入してしまうし,その影響もすぐに受けてしまいます。

それは映画や音楽,マンガ,景色,臭い,会話した人など,ジャンルは問いません。

気にしすぎたり,落ち込んだり,怒ったり,鼻の奥がつんとしたり,ちっとも穏やかじゃありません。

50歳を間近にして安定した仕事を辞めて,奈良に引越し,子どもと3人で生活するぐらいの破天荒なのに,内面はかなりマイナス思考でナイーブな私。

 

そんな時にいつも思い出す曲がMr.Childrenの「Simple」です。

20代前半のときにこの曲に出会った時の安心感は今でも覚えています。

歌詞は以下の通りです。

 

マイナス思考で悩みまくった結果

この命さえも無意味だと思う日があるけど

“考え過ぎね”って君が笑うと

もう10代の様な無邪気さがふっと戻んだ

10年先も 20年先も 君と生きれたらいいな

悲しみを連れ 遠回りもしたんだけど

探してたものは こんなシンプルなものだったんだ

喧嘩した時には欠点でもあんだけど

自分に正直で遠慮の無いとこにひかれんのさ

互いに背負った傷をいつしか

ちょっとはにかんで交換し合えたならいいな

寂しい曲も 哀しい曲も 君と奏でればいいや

失ったものを さりげなく憂いながら

微かな戸惑いを そっと吐き出しながら

ざあざあ降りの雨を全身で受けながら

凛々と茂るあの草木の様に 強く 強く

10年先も 20年先も ずっと傍に居て欲しいんだ

悲しみを連れ 遠回りもしたんだけど

探してたものは こんなシンプルなものだったんだ

君となら 何だって信じれる様な気がしてんだ

探してたものは こんなシンプルなものだったんだ

 

最近信貴山歩をしていて,

「凛々と茂るあの草木にマイナス思考なんて無いよな」

と思うようになりました。

いたってSimpleに生きている信貴山の草木は,失ったものをさりげなく憂いながら,微かな戸惑いをそっと吐き出しながらながら,強く強く生きている。

 

 

今日は二男が人権教育の授業参観です。

これまでとこれからのあらゆる差別に対して,当事者意識を持ち,自分のこととして考え,差別に反対する意志を持つ。

そんな力を身に付ける授業です。

きっと二男の授業からも私は感じるのだろうともいます。

あの草木は差別しない。

ただ自然の摂理にしたがって生きるのみ。

人も自然の一部。

マイナスな感情を憂いながら「思いやり」の心を持って生きるのみなんだと。

 

今日はちょっと感性的な寄り道話になってしまいました。

理由は,昨日のツイッター上で奈良クラブサポーター同志が,残念な文字のやり取りをしているのを目にたからです。

私は,どちらかが悪いという話ではなく「書かれた人の傷は一生の傷になる」ということを忘れてはいけないと思います。

傷は簡単には癒えません。

ふとした時に必ず疼きます。

私も仕事上で何度も傷を与え,傷を受けました。

その都度,謝ったり,謝られたりしました。

そうやって出来たかさぶたがたくさん残っています。

だから「考え過ぎね」ってみんなで笑い合える有意義なツイッターにしていく必要があります。

だって「奈良クラブが好き」という感情は同じで,そこはいたってSimpleなんですから。

互いに背負った傷をいつしか,ちょっとはにかんで交換し合いましょう。

きっとできる。