エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

眩しくて美しくて儚い青春時代

長男のクラブユースU18TOWN CUPは準々決勝で敗退でした。

あとは順位決定トーナメントにまわることになります。

3年生にとってはこの大会がユース年代最後の大会だったので負けた後は放心状態でした。

私は可哀相に思いながらも残念な気持ちがかなりありました。

なぜなら相手の方が楽しそうにプレーできていたからです。

相手は終始自分たちの土俵でプレーしていましたが,奈良クラブユースは相手の土俵でプレーしてしまいました。

奪ったボールをGKを使いながら丁寧にビルドアップしていくことが奈良クラブの土俵であり,相手の出方によってプランを変更していくのも奈良クラブです。

それが相手の土俵で後手を踏み,徐々に相手の勢いを恐れるように見えるプレーが増えていきました。

それでは相手のおもうつぼです。

相手は楽しく,こちらは苦しく。

徐々に気持ちが負に向いていきました。

 

後半の残り半分から2失点で逆転負け。

このチームとは関西予選でも負けているので2連敗になります。

その時も終了間際に失点して負けました。

だから敢えて厳しい言い方をするなら「チームは成長していない」と言えます。

特に気になったのは,相手のプレッシングに対して余裕をなくし,すぐに蹴ってしまったり,ボールをロスとしてしまったりするプレーです。

このプレーを繰り返してしまいました。

それだったら普段のトレーニングで行うロンドやポゼッションをしている意味がありません。

そのトレーニングでは,狭いスペースで激しいプレスを受けているはずです。

それなのになぜプレスを恐れるのか。

それって練習の仕方に課題があるのではないでしょうか。

厳しい言い方をするのはそれだけ奈良クラブに期待している証拠です。

親も子ども達と一緒に喜び合いたいのです。

どうかご理解を。

 

私の元職業では「先生は・・・しているか?」といった評価を子どもや保護者から定期的に受けていました。

当然,厳しい評価をされることもありました。

正直きついです。

へこみます。

でも大事なのは自分ではなく子どもなので,自分に矢印を向けて自己改善をしたり,話し合いをしたりしていました。

育成年代の主役は子どもです。

今回の敗戦が子ども達が輝く未来につながる敗戦になることを願っています。

 

勝負に負けはつきものです。

勝ち逃げの人生なんてありません。

だから負けは仕方がありません。

でも負け方にはこだわらなければいけません。

練習してきたことは全て出せたのか。

弱気にならずに勇敢に戦えたのか。

後悔はないのか。

きっと彼らは全力を出せてないし,勇敢ではなかったし,後悔もあるはずです。

それって悔しいですよね。

だからこそ負けを素直に受け止められるかどうかが,次につながるかどうかなのです。

 

3年生にとってはユース年代で優勝を目指すことは終わりました。

でもこの負けは次のステージの始まりでもあります。

辞めない限りサッカー人生は続きます。

「この負けのおかげで今の自分がある」と胸を張って言える人生にしてほしいと思います。

3年間お疲れさまでした。

あとは順位決定戦ですので,負け方にこだわり,心置きなく「全力青春」をしてください。

 

それにしても青春時代は眩しくて美しくて儚いですね。