昨日はナラディーアで奈良クラブアカデミーのジュニアユースとFCバルセロナアカデミー奈良のジュニアシュース(以下バルサ奈良)がナイターでトレーニングをしていました。
フルピッチが2面あるのでそれぞれのピッチに分かれていました。
奈良クラブはスペインのバルセロナ市にあるサッカーサービス社が提唱するエコノメソッドを導入してトップからアカデミーまで一貫した指導を行っています。
バルサ奈良はまさにそのままですから,奈良県生駒郡三郷町でスペインのサッカーが行われていることになるわけです。
これってすごいことだと思いませんか。
JFAが提唱するサッカーを基にしながら,スペインの指導を柔軟に受け入れた奈良クラブに,そのままFCバルセロナの哲学通りの指導を受けることができるバルサ奈良が同じ場所でトレーニングしているのです。
ここはスペインのバルセロナか?
そんな錯覚にもなります。
ここにバルがあれば完璧ですね。
日本のスポーツは学校教育の体育の延長になっている意識が強いので,子ども達のスポーツを観戦しながら保護者や地域の方がアルコールを飲むなんてまず道徳的にあり得ません。
でも私がバルセロナに行ったときはグランドには大小はあってもバルがあって,コーヒーやビール,軽食が購入できましたし,ちゃんとテーブルとイスもありました。
つまりスポーツは関わる人々が楽しむものであり,楽しめる仕組みが成立しているのです。
誤解があると困るのですが,どうしてもビールが飲みたいわけではありません。
日本の道徳感は世界に誇れるものだと思っています。
子ども達がプレーするグランドで酒に酔ってタバコを吸いながら観戦するなんて私には考えられません。
トップにはトップの,アカデミーにはアカデミーのマナーは必要ですし,そこは日本の道徳心の範囲で「JAPAN’s WAY」が良いと思います。
何が言いたいかというと,スペインと比べたくなるぐらい素晴らしい光景がナラディーアで展開されていたのです。
スペインのサッカーを信じて本気でプレーする子ども達,本気で指導するコーチ達の熱量は現地でしか味わえません。
保護者や地域の方は子ども達の全力のプレーに拍手を送り,子ども達は観られていることに喜びを感じ,コーチ達は指導者としての充実感を得る。
ナラディーアはそんな場所になろうとしているのです。
ちなみに昨日はユースの選手が隅っこで自主練をしていました。
出来立てふわふわの人工芝でFK対決をしたり,PKをしたり,ミニゲームをしたりしながら,歓喜の声をあげ続けていました。
どんなに便利な世の中になったとしても,子どもは風の子であり,自らの身体を動かして得た感覚に勝る学びは少ないのだと思います。
私からしたらここはサッカーの聖地ですね。
私もここでプレーしたいなあ。
私もここで指導したいなあ。
そんな気持ちがふつふつと沸いてきますね(^^)