雨降って地固まることもある。
三男が元所属していたチームのジュニアユースに加入という形で戻ることになりました。
三男がそのチームを辞めたのは小学校に2年生の冬です。
あれから4年。
当時のチームメイトに誘ってもらったことがきっかけで復帰となりました。
二男と三男は随分と私に振り回されました。
所属していたチームを辞めて,山梨県のジュニアチームに1年間所属しました。
公式戦にも出場させてもらいました。
コロナ禍になり山梨に行けなくなったので,地元の少年団に所属することになりました。
二男はそこで半年,三男は2年半過ごしました。
長男は奈良クラブユースに加入することになったのを機に,私と長男と二男は奈良での生活を始めました。
二男は中学校を転校しました。
それを見ていた三男は徐々にサッカーから心が離れていきました。
今年も私がどんなにジュニアユースのことを心配しても三男ははぐらかし続けました。
もうサッカーを辞めるところまで来ていたのでした。
先日,ある電話が私の所にかかってきました。
三男が所属することになったチームの代表からでした。
彼は元チームメイトであり,私が立ち上げたFCペルソナを引き継いで,新しいチームとして生まれ変わらせてくれた人物です。
彼からの電話は三兄弟を引き連れて強引にチームを辞めてしまって以来ですので,
「また怒られるんかな?」
と思い,一瞬電話に出るのをためらってしまいました。
いざ話してみると結局は全ては時間が水に流して,過去が懐かしい思い出になるのですから,この縁を復活させてくれた三男のおかげですね。
時は流れ,彼には2人の息子が出来たそうです。
「お前も我が子が進路の時期になったら分かるよ。親は子どもの未来が心配なんさ。だからチームが子どもの未来の準備をしていないと不安になる。」
そう彼には伝えました。
また三男が私が作ったチームでプレーすることになるとは考えていませんでした。
でも今の私はあの頃の私ではありません。
三男がサッカーをして良かったと思えたらそれで良いです。
もっともっとサッカーがしたくなったら,きっとチームや私が繋いだ縁の中から選んでくれるでしょう。
このところ三男について私はずっと心の中が土砂降りでした。
もしかしたらたっぷりと水を含んだことで大地は逞しい根を張る準備が出来たのかもしれません。
近頃,電話で聞く三男の声が明るいのは,きっと彼の心の中の空が晴れたのでしょう。
水を含んだ大地と晴天があるので,あとは温かい思いやりがあれば芽が出ます。
人のつながり心から感謝します。