エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ぶらっと寄り道話

心にゆとりを

今日は長男と一緒に信貴山歩しました。

8時前に家を出て西和清陵高校前から始まる遊歩道を目指します。

冬の空気は冷たくすぐに頬や耳は赤くなります。

でも急な坂をずっと上っていくと徐々に体が熱くなり,息が切れてきます。

イメージは滑り台をずっと逆に上っている感じです。

さすがにつるつる滑ることはないですが常に体は前傾しています。

しばらくして遊歩道に到着しました。

今日は西和清陵高校の生徒が少ないです。

なぜでしょう?

そんなことを考えながらいよいよ元ケーブルカーの線路だった遊歩道を登っていきます。

自然のトンネルのようになっている急な坂道です。

距離にしてどれくらいでしょうか?

1kmは無いと思います。

でもそれだけ長い坂なのであっというまに上着を脱がないと暑すぎるほどになります。

私は長男と二人並んで「ふーふー」言いながらも色々な話をしました。

サッカーのこと,先生の仕事のこと,勉強のこと,人生のこと。

静まり返った自然のトンネルには私たちの声しか聞こえません。

今日は寒波の影響でしょうか。

参拝者が少ないです。

途中汲み取り用のバキュームカーがいました。

長男が

「あんな臭いがキツイ仕事をよくやるなあ。」

と呟きました。

私は

「でもこの仕事がなかったら困るよな。すごい仕事や。」

と返しました。

長男は

「確かに。」

と応えました。

バキュームカーの隣を通るときに「おはようごさいます。」と挨拶をすると,仕事をされていた方が笑顔で「おはようございます。」と返してくれました。

朝護孫子寺へのお参りが済んだので帰ろうとすると,橋の下にある池にサギがいました。

サギはじっと池を見つめています。

寺の方が

「あのサギは一度ここで鯉をとったことがある。たぶんそれであじをしめたんやろね。」

と教えてくれました。

気温が低いので魚も上がってこないと思いますが長男は

「弱肉強食やな。」

と呟きました。

心のゆとりがなかったらサギの存在にも気がつかなかったと思います。

私が教師をしていたころは,心にゆとりを持てることが少なく,いつも時間に追われていました。

先生にとっては30人の教え子でも,親からしたらたった1人の担任の先生です。

だからその思いには応えていかなければいけません。

常に頭の中はいくつもの案件を抱えている状態でした。

授業のこと,子どものこと,保護者のこと,校務のこと,天気のこと…。

きっと子ども達の小さな変化や小さな成長を見逃してきていたと思います。

だから「ゆとり」って大事なのです。

そんな話を長男にすると,

「ふーん。」

という感じでした。

帰りは下りなのであっという間です。

私がナラディーアに寄っていこうと提案をすると長男は

「トイレ行きたい。やばいわ。」

と行って慌てて帰っていきました。

適度な運動をすると朝の便通も良くなりますね。

今日はそんなゆとりのある信貴山歩でした。