エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
サッカー愛にあふれたうんちく話

メッシと私

NHKで放送された「メッシと私」を観ました。

https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/RJ2KV1RJ6W/

長男は小学校の頃,最初はよくメッシ選手のユニホームを着ていました。

なぜかというと日本で開催されたクラブワールドカップでFCバルセロナ対サントス戦を観たからです。

あれ以来我が家はFCバルセロナのファンになり,WOWOWに登録し、ラリーガを録画してまで観るようになりました。

長男にとって,メッシ選手は憧れであり,FCバルセロナの象徴でした。

高学年になると自分が中盤でプレーしていることも重なって,イニエスタ選手が目標になりましたが,それでもFCバルセロナと言えばメッシ選手というのが変わりませんでした。

その番組はメッシ選手に魅了された方々の視点で構成されていました。

長男が特に気に入ったのはアメリカ在住の実況者アンドレス・カンターさんとスポーツジャーナリストのソフィア・マルチネスさんです。

アンドレスさんはアルゼンチンを離れざるをえなかった自身の境遇をメッシ選手と重ね合わせて母国のW杯優勝に涙し,ソフィアさんはメッシ選手がこれまで与えてくれた感動への感謝をW杯決勝前にメッシ選手に直接届けました。

どちらも母国アルゼンチンとメッシ選手への愛情にあふれていました。

W杯の盛り上がりを見ればわかるように,サッカーはナショナリズムと切っても切れない関係にあります。

しかしながらあのW杯だけは,誰もがメッシ選手にW杯を掲げてほしいと願いました。

それはなぜなのか?

そう,メッシ選手のプレーにはナショナリズムを超えた美しさがあるからです。

ボールを足で扱うサッカーの難しさは誰もが知っています。

それをいともたやすく扱うことが出来るプロサッカー選手は皆の憧れです。

その中でも別格なのがメッシ選手です。

彼は成長ホルモンの関係でプロサッカー選手としては恵まれた体形ではありません。

それでも積み上げたゴール数は数知れず,それもエレガントな方法でゴールを量産し続けました。

W杯の準々決勝でメッシ選手は,フィジカル重視の戦術をとったオランダチームに対して痛烈な批判を浴びせました。

きっとメッシ選手はFCバルセロナ時代にヨハン・クライフ氏の哲学を自身のサッカー観に染み込ませてきているのでしょう。

だからメッシ選手は世界中から愛されるのだと思います。

サッカーはボールゲームであり,チームスポーツです。

チームでボールをどのように扱って勝利するかを楽しむスポーツです。

バスケットボールのようにゴールが高い位置にあるわけではないので,フィジカル的にもポジションによって多様な個性が共存できるところがサッカーの魅力です。

メッシ選手は自身の身長を言い訳にしないで,あらゆる方法を駆使して得点し,チームの勝利に貢献してきました。

今回の決勝もPKやディ・マリア選手のゴールにつながるアウトサイドパス,そして延長戦でのゴールなど,とても美しいプレーを見せてくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=sGoUnJ6j-bs

私は長男と二人でW杯前からメッシ選手がW杯を掲げることを望んでいました。

それが実現して心から感動しました。

最近の長男はラリーガの名物であるエルクラシコを楽しみでは無いと言います。

その理由はメッシ選手がいないからです。

もし長男が「メッシと私」に出演していたら,あのW杯決勝を観戦している様子を観てほしかったです。

エンバペ選手に「やめてくれえ。メッシ選手に優勝させてあげてくれえ。」と念を送り続けている様子が映し出されたはずです。

たぶん世界中のメッシ選手のファンがあの時間に同じことをしていたのではないでしょうか。

そんなプロサッカー選手になれたメッシ選手は神なのでしょうか。

番組で実況のアンドレス・カンターさんが語っていました。

「メッシは3人の子どもの普通の父親でありアントネラの普通の夫です。彼は財産をひけらかさない。やりたいことはサッカーだけです。」

才能を受け継いでいる!」メッシ次男がW杯決勝後に披露した“父譲り”のキレキレドリブルが世界中で反響!「ソックリじゃないか」 | サッカーダイジェストWeb

そう,だからこそメッシ選手に魅せられるのです。

長男は本気に願っています。

メッシ選手がFCバルセロナに戻ってくることを。