久しぶりの投稿です。
二男がU15クラブユースの奈良県予選2次リーグを迎えました。
二つのブロックに分かれて上位2チームが決勝トーナメントを行うというレギュレーションらしいです。
奈良クラブジュニアユースの初戦はソレステレージャさんでした。
結果は0-3で敗戦。
前半に右サイドを個人のテクニックで突破されて失点し,後半は前プレにはまり,開始早々と終了間際に失点しました。
この文章だけ読むと完敗のように感じますが実際はそうではありません。
なぜなら奈良クラブはGKと2CBを使ってのビルドアップを終始行っていたからです。
このような大会の場合,ダイレクトプレーが中心のリスクを恐れた戦い方になりやすいのですが,奈良クラブからするとGKを使ったビルドアップは育成年代に学ぶべき当然のことなので,そこから逃げることはありません。
逆に絶好の育成の機会となるわけです。
ビルドアップ時にはまってしまえば,自分たちのゴール付近でボールを奪われることになるので,失点の可能性が上がるのは当然です。
だから今回の失点も当然の結果です。
私の視点ですが,この日の奈良クラブはこれまでよりもビルドアップの精度が上がっていました。
相手が前からはめに来た場合,選手の立ち位置の仕組み上3トップの手前に有効なスペースが出来ます。
そのスペースに向かって奈良クラブのGKが意図的にボールを蹴れていました。
それも出来たタイミングを見計らって蹴っていたのです。
あとはそこで確実にボールがおさめることが出来れば,相手のハイプレスを無に出来るのでビルドアップは完成です。
あとほんの少し。
全国につながる大会であっても勇気を持ってビルドアップに挑んでいた奈良クラブの姿勢に感心しますし,これぐらいの強度の試合を継続していけばあと2か月後には結果は逆転するのではないかなと思います。
さて二男はというと左SBとしてフル出場しました。
本人は試合後に左足の縦パスの精度が悪かったと言っていましたが,私的には右利きの選手が左SBの位置から左足で長い目の縦パスを左WGに入れようとするだけでかなり勇敢なプレーだと思うので,今日の二男のプレーは観戦する価値があったと満足しています。
実行のミスなんてメッシ選手でもします。
でもそこに蹴ろうとした判断は大いに評価できます。
なぜなら相手のゴールは前方向にあるからです。
だから判断の優先順位としての最上位はゴール方向へのアクションなのです。
試合前に
「ゴール方向への勇敢なプレーを見せてほしい。」
と二男には伝えてありました。
だから今日の二男は文句なしの花丸です。
左足のキックは日々の練習で改善してください。
目先の結果は確かに大事です。
勝ったら嬉しいし,次のステージに行けるのは楽しいことです。
でもその結果によって見失うこともあります。
例えばリスクを避けて自分達の課題から目を背けるとか…。
奈良クラブは数か月後,数年後の結果のために今を大切にしました。
二男は負けて悔しそうにしていますが,それは勝負があるスポーツを選んだサッカー選手をとしては当たり前です。
ようやく二男もサッカー選手になれたのかなとも思います。
来週は残りの2試合が連戦であります。
この2試合とも勝利しないと決勝トーナメントに残れないと思います。
しかしそれはあくまで現在の結果です。
時の運と言うか,なるようにしかならないことです。
それよりも今学ぶべきビルドアップを,負けたら終わりの試合の中で経験出来る事の価値は,計り知れないと思います。
二男にもより一層の勇敢さを期待します。
自分から逃げずにゴールへ進んでほしいですね。