奈良クラブトップチームが鳥取線の結果を受けてJ3で暫定首位の順位になりました。
【2023明治安田生命J3リーグ第8節】
⏰試合終了#ガイナーレ鳥取 0-2 #奈良クラブ今節もファン・サポーターをはじめたくさんのご声援ありがとうございました!
3連勝の勢いのまま、次節は中3日でのホームゲームです。
ぜひスタジアムでの応援、よろしくお願いします!#naraclub #奈良一体 pic.twitter.com/LG9d4grF3u— 奈良クラブ (@naraclub_info) April 29, 2023
初参入したJ3でこの順位には驚きもあるかと思いますが,私からしたら「必然」でしかありません。
なぜならエコノメソッドがチームをコントロールしているからです。
それも3年目。
チームにフィットできる少数精鋭の選手達が,世界基準の戦術の理解を高めています。
敢えて厳しめの言い方をすれば,スペインやフランス等の世界トップリーグで実行されている戦術を日本のJ3で実行しているわけですから,この結果に驚きはないのです。
トーナメント戦文化が根付く野球基準で生きる日本に,リーグ戦文化のサッカー基準を奈良クラブは日本の遠慮なく持ち込んでいるのです。
3年前のJFL所属の奈良クラブと現在のJ3所属の奈良クラブでは別チームに思うかもしれませんがベースは同じです。
サッカーは仲間や相手,グランド状態や天候等によって変わる不確定要素が強いスポーツです。
その変化に柔軟に対応できるチームが良いチームであり,奈良クラブはそのようなチーム作りを確実にしてきました。
ではそのようなチームはどうやって作るのでしょうか。
私が考える一つの方法は基準を作ることです。
サッカーの原理原則を基準にしてチームとしての戦術を整理する。
この集大成が現在の順位と言えます。
奈良クラブはアウェーでの勝率がものすごく高いです。
その理由は,変化に対応できる基準が浸透していることと,グランドのピッチ状況がホームグランドよりも良好だということです。
良い選手は芝生を選ばないと言います。
確かにその通りです。
でも良い芝生ならもっと良いプレーが出来る事は間違いありません。
なぜなら奈良クラブは丁寧なビルドアップを基本戦術にしているからです。
「じゃあ,ビルドアップをしなければいいじゃん。」
そんな意見もあると思いますが,それならば勝敗にはかなりフィジカル的かつ偶発的な要素が高まってしまいます。
より確実に勝利するために行っているビルドアップを止めることは奈良クラブにはありえません。
FCバルセロナの本拠地のカンプノウは,幅と深さを最大限使いたいというチームの戦術がより強く出るようにコーディネートされており,105m×68mのフルピッチサイズかつ芝生はボールがよく転がるように短めに刈られています。
色々な事情があるので難しいのも分かりますが,現在J2昇格県内にいる奈良クラブがプレーするグランドだからこそ言います。
J3第1節で松本山雅さんが見せてくれたあの情熱が,J2になれば週末ごとに奈良にやってきます。
J1なればもっと熱い熱い情熱がやってきます。
そんな中で世界基準のサッカーを奈良クラブが表現します。
もしかしたら天皇杯を獲り,アジアチャンピオンズリーグが奈良にやってくるかもしれません。
だからなんとしても世界基準の芝生を奈良に整備してください。
そうすればアウェーの勝率を上回る勝率が奈良で実現できます。
「世界基準のサッカーの街,奈良」
エコノメソッドがいる限り,それは決して夢ではありません。