メッシ選手がMLSのインテル・マイアミでアメリカデビューしました。
メッシ選手がどのようなプレーをするかはもはや誰もが想像できます。
https://www.youtube.com/watch?v=N26Btv6kQRw
でも今回はより昔に近いプレーが出来ていたように思いました。
それはなぜか?
理由はセルヒオ・ブスケツ選手の存在です。
ブスケツ選手がボランチからテンポ良く長短のパスを供給し,守備面でバランスとり続けたことがメッシ選手の能力をより大きく解放しました。
つまり本来のメッシ選手は「使われる選手」だということです。
年齢を重ねたメッシ選手はチーム事情も重なって役割が複雑になりました。
FCバルセロナ時代の後期やパリサンジェルマンでの2年間ではアシスト数が増えていました。
それはメッシ選手の上手さだけでなく加齢による強度の衰えもありましたが,それ以上に得点を奪うことに専念することが減っていたことを意味します。
しかしインテル・マイアミでの役割は違います。
ブスケツ選手と後に合流するジョルディ・アルバ選手の合流で,よりスコアラーとしての能力を解放しやすくなるはずです。
そうするとあの若かりしメッシ選手のプレーがアメリカの地で復活することになるのです。
さらにアメリカと言う場所は,次回のワールドカップに向けて,サッカーを国民に認知させていく必要がある場所です。
ベースボールやバスケットボール,アメリカンフットボールなどエンターテインメント性の強いスポーツ文化が根付いているアメリカでは,数値的に分かりやすいゴールシーンの多さはとても重要です。
まさにメッシ選手の存在はアメリカのメジャースポーツに一石を投じる存在なのです。
メッシ選手のFKのゴール後のデイビッド・ベッカムの表情を観ればよくわかります。
デイビッド・ベッカムが望んでいたことを初戦で実行して見せるメッシ選手の意志の強さに脱帽です。
ヨーロッパや南米,ワールドカップでの厳しい戦いを終えたメッシ選手の次なる使命は,本来のスタイルであるスコアラーとして純粋にサッカーを楽しむことで,サッカーの普及活動を行うことだと思います。
そのための相棒もいます。
もしかしたら私たちが期待していたFCバルセロナ復帰以上の興奮を感じるかもしれません。
きっとこの試合を目撃した観客はサッカーの素晴らしさを実感したことでしょう。
「メッシ選手が観たい。」
「メッシ選手なら何かとんでもないことをしてくれる。」
「あの小さな体でなぜあんなに得点が奪えるのか。」
「なぜあんなドリブルが出来るのか。」
観客の楽しみは尽きませんね。