長男とはよくサッカーの試合を観ています。
昔はただただ良いプレーに対して「スゲー。」と言っていただけですが,最近はチーム戦術や個人戦術,優位性などを話しながら観るようになりました。
例えばCL準決勝のバイエルンミュンヘン対レアルマドリードでは,バイエルンが1-4-2-3-1に対してレアルマドリードが1-4-4(ダイヤモンド)-2だったことに対して,お互いの狙いを話したり,誰が質の優位を持っていてその優位をどうやって使っているのかを話したり。
レアルマドリードが2トップのビニシウスとロドリゴを効果的に使うためにベリンガムをトップ下に置いたり,左インサイドハーフのトニ・クロースにボールを集めるために1ボランチのチュアメニには守備に専念させ,右インサイドハーフのフエデ・バルベルデに相手を引き付けさせたりしているところなんかはかなり盛り上がって話しました。
レアルマドリードの強さは勝利のために徹底的にカウンターと質の優位を使えるところだと思います。
ト二・クロースは低い位置でボールを持つことが多く,トニクロース選手に食いつけば2トップの選手がプレーするスペースを与えることになり,食いつかなければ運ばれてしまいます。
この試合でもベリンガムやフエデ・バルベルデはこのプレーをさせるためにスペースを空ける動きを何度もしていました。
あれだけの選手達をそこまでマネジメントできるアンチェロッティ監督の人間力の高さも驚愕です。
実は私と長男はFCバルセロナが大好きなので,ポジショナルな戦術やプレーの美しさを好んでしまいます。
だから勝利至上型のレアルマドリードの戦い方はあまり好きではありません。
でも個の質の高さや勝利への執念は感服しますし,結局は試合をフルマッチで観てしまいますから,サッカーは奥が深いと言うことです。
一方,バイエルンミュンヘンは1トップの万能型ケインを生かすためにトップ下に神出鬼没なミュラーを置く巧妙さと両サイドハーフにダイナミックなドリブラーのザネとムシアラを配置する攻撃の鋭さが目につきます。
この戦術はケインが重要で,彼がいることで成立しています。
FCバルセロナのレバンドフスキ―がバイエルンミュンヘンにいたときと基本的に同じです。
サッカーでは1ボランチと2ボランチではかなり戦い方が変わります。
2ボランチはどうしても後方の人数が増えるので守備意識が高い戦い方になります。
つまりバイエルンミュンヘンは守備をしながら攻撃しているということになります。
さすがはトゥヘル監督。
ということはこの2チームは美しさよりも勝利をかなり優先していて「守備から攻撃」をベースにした戦い方になっています。
つまりかなり似ている。
結果はどうだったのでしょう?
はい,痛み分けの引き分けでした。
セカンドレグはどうなるのか?
というかどうするのか?
レアルマドリードがホームなのも重要です。
私と長男はレアルマドリードがかなり有利になったと思っています。
おなじ考え方で戦うのなら,レアルマドリードは世界最強だと思います。
なぜならあのマンチェスターシティー相手に延長からPK戦にまで持ち込んで勝ったのですから。