エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ガチンコ子育て話

複雑な親心

最近、感じていることがあります。

それは、息子たちのサッカーをプレーしている様子を観ていると、怪我の怖さを感じるということです。

特に長男のプレーには強く感じます。

小さい頃には全く感じなかったのですが、不思議なものです。

きっとこの親心を理解できる人はたくさんいると思います。

日本はサッカーのプレースタイルが事故誘発型のダイレクトプレーが多いので、バチバチのぶつかり合いに勝つことを最優先に求められます。

当然、怪我のリスクも増します。

先日のフランス遠征で、長男はサッカーのプレースタイルに安心を感じていました。

なぜなら、対戦する相手チームの全てが事故誘発型のダイレクトプレーをしなかったからです。

数的優位や有効なスペースを見つけながらのビルドアップ。

ハイプレスではなくハイブロックやミドルブロックでの守備。

やみくもな接触はほぼありませんでした。

だから長男は「フランスは良いなあ」とつぶやくのでした。

私は長男の怪我と二男の骨折を近くで目撃していました。

親は我が子のことはなぜかわかるものです。

その瞬間、「あ、ヤバい!」と思いました。

全身に寒気が走り、喉が渇きました。

痛みで苦しむ息子の姿を目の前にして、もどかしさややりきれなさで無力感を感じました。

それなのに掛ける言葉は大した事ありません。

なんなら嫌味まで言ってしまう私はダメ親。

クリスティアーノ・ロナウドがインタビューで母親が自分の試合を観なくなったと言っていました。

今なら母親の気持ちがよくわかります。

自分がプレーするのぶんには何にも怖くないんですけどね。

親心は年々、複雑になっていくから困りものです。