昨晩の疲れが残る朝。
遮光カーテンで外の光が入らない部屋でも目覚ましでちゃんと起き る私と二男。
我が家で目覚ましですぐに起きるのは私と二男だけ。
この日は完璧な二人が同部屋でした。
カーテンを開けるとどんより曇り空。
今回の旅行で初めての天気でした。
流石に3日目で飽きてきた無料朝食を食べ, さっさと部屋の片付けをしました。
このホテルに滞在した時間は7時間ほど。
それでも足を伸ばして休めたので体力は回復しています。
ホテルを出るときには雨が降り出し, 車の乗り込む頃には土砂降りになりました。
前方が見えないくらいの大雨。
まずはガソリンを補給しました。
今回の旅行で最後の給油です。
それにしてもガソリン代が高くなりました。
仕方がないとは言え,私達のように自家用車で全国行脚しているサッカー少年を応援する保護者からし たらかなりの痛手です。
今日は最終日。
ひたすら帰るだけ。
さすがにテンションは上がりません。
長男はオフ。
明日の最終戦に向けてリカバリーです。
まだ得点ができていないのでなんとか爪痕を残してほしいですね。
まずは広島市を目指しました。
今日の三男はお腹の調子が悪く,朝からトイレにこもっています。
私もお腹が弱いので,いらんところが似てしまいました。
ちょうど広島市につく頃, 三男がトイレに行きたいと言い出しました。
ちょうどお昼の時間と重なっていたので, 旅の記念に広島焼きを食べることにしました。
インターを降りて,最寄りの広島焼きの店を探しました。
しばらくうろちょろして, ようやく駐車場がある店を見つけました。
雨はあいかわらす激しく降っています。
店に入ると,二男と三男でトイレで喧嘩。
嫌な空気になりました。
広島焼きは至ってオーソドックスなものを注文。
店の方に焼いてもらいました。
私達三重県民はお好み焼きは関西風が主流です。
自称関西なのでお好み焼き定食も普通です。
一方,お店から出てきた広島焼きは,二男いわく「 焼きそばを食べてる」感じで, 私達からすると味付け以外はお好み焼きとは別物でした。
まあ,好みですね。
思っていたよりも満腹になりました。
三男のお腹は相変わらず微妙な状態です。
それでもなんとか17時までには奈良に戻りたいので, ここからはほぼノンストップで運転をしなければいけません。
残りのDVDをフル活用し,ひたすら東へと車を走らせました。
兵庫に入る頃には空が落ち着き,大阪ではもう晴れていました。
ただし交通量が増えたことで自然渋滞が発生していて, 近くにいるのになかなか奈良に着きませんでした。
行きはあんなにワクワクしていたドライブも, 帰りはなんとも切ない気分です。
本音はあと1試合観たかったですが, 二男と三男はサッカーの練習を休んでいますし, 私達も有給を頂いています。
これ以上は無理でした。
インターネット配信をしてくれているので, ありがたく画面の前で応援したいと思います。
予定時刻を少しだけ超えて奈良に到着しました。
往復1700kmを超えるドライブでした。
私の腰はもう限界です。
途中,エンジン音が気になりましたが, 山梨時代からの愛車もよく頑張りました。
旅行でこれだけの時間を家族で一緒に過ごしたことは, 長男がFFPで静岡県の時之栖に行ったとき以来です。
あのときも,長男の試合を観るためにみんなで旅行し, あの近辺の観光をしながら3日間過ごしました。
あれから約6年。
今も変わらず付き合ってくれる二男と三男。
体はデカくなりましたが,気持ちはずっとあのときのまま。
こんな機会をくれた長男には本当に感謝です。
今後はプロサッカー選手として活躍する長男の試合を観に行くこと になるのかな。
それも楽しみですね。
あ,翌日の長男の試合はまたしても敗戦。
でも, 後半アディショナルタイムまでプレミアリーグ所属の横浜FCに勝 っていました。
戦い方を変えずに奈良クラブの育成の価値を証明してくれました。
長男は残り15分まではプレーしましたが, 残念ながら負傷交代となりました。
中学校3年生のインターシティートリムカップ決勝でも後半に負傷 交代。
大事な試合で負傷してしまう流れは変わっていません。
肉体的にも精神的にもプロ選手としての逞しさが求められていますね。
ちなみに二男は全国トップレベルの試合を目の前で見たので, 何かしらの基準ができたようです。
自分の高校のAチームがインターハイに出場したので, この旅の次の日から福島に向かったのですが, 実際に試合を見ていて, クラブユースの方が上手かったと感じたそうです。
つまり今の自分の立ち位置を確認できた。
もしかしたら,「兄の応援のために練習を休むなんて…。」 という人がいるかも知れません。
でも二男にとっては大切な兄ですし, ともに奈良で生活した同志です。
未来のイメージが持てないまま酷暑の中で走りの練習をするよりも 今回の旅行はずっと価値があったと思います。
これからの二男と三男には何かしら期待をしてしまいます。