エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
気ままな試合観戦話

気ままにvs清水エスパルスユース

初戦敗退したことで,この試合で勝ち点が得られないと準々決勝進出できなくなる奈良クラブユース。
全国大会の舞台にワクワクする時間は終わり,ガチで内容と結果にこだわる試合になりました。
試合開始時刻は昨日と同様で17時です。
昨日は海風が心地よく,雲が出ていたので日陰ができていました。
きっと選手たちも真夏の試合の辛さは殆ど感じなかったと思います
しかしこの日は日陰がほとんど無く,海風も昨日ほど吹いていませんでした。
試合グランドも陸上トラックがある隣に移動しました。
後で長男に聞いたら「グラウンドは昨日より良かった。けど昨日より暑かった。」と言っていました。
やっぱりです。
ただしここアミノバイタルトレーニングセンター宮崎は2面と天然芝です。
人工芝のやけどするような熱さはありません。
遠い以外はとてもありがたいグランドでした。
またクラブユース全国大会は夏場の試合を考慮して,今年から17時キックオフと19時キックオフになっていました。
これは素晴らしい対応でした。
近年は日中に熱中症警戒アラートが出ている都道府県がほとんどです。
警戒アラートが出ているのにもかかわらず屋外で激しい運動をするなんて,私のように小学校勤務の教師からしたらありえません。
実際,この時間にキックオフしたことで熱中症の心配をすることは殆どありませんでしたし,選手たちのプレーの質も暑さで下がることはありませんでした。
新たな問題は雷とゲリラ豪雨でした。
関東のラウンドでは雷雨で試合が中止になっています。
4日間3試合行われる予選でグループ1位が準々決勝に進める短期決戦のレギュレーション。
それも2グループづつが同じラウンドに集まっています。
天候の影響はものすごく受けます。
そう考えるともう夏は休むしかないですね。
秋冬制への以降はより確実に進むでしょう。
実はこのグランドの保護者観客席は西向きでした。
ということは逆光です。
それも夕暮れ。
手をかざさないと何も見えません。
そして直射日光で暑い。
昨日は東向き且つ日陰だったので真逆です。
保護者の戦いも暑い始まりました。
長男は昨日と同様のポジションでスタメンでした。
おろしたての天然芝用のスパイクもすっかりな馴染んだということです。
試合が開始しました。
東海プリンスリーグ所属の清水エスパルスユースのアタッカーはかなりアグレッシブに来ました。
奈良クラブユースのサイドバックへの果敢に仕掛けてきました。
実は長男に「もっと自分で運んでシュートまでいかないと,小学校の時のように後悔するで。」と伝えていました。
知る人は知る,合言葉は「大山田」です。
この日の長男,FC東京ユース戦よりもボール保持者への距離を近づけ,ボールを受け取る回数を増やしていました。
また,強度にも慣れたので,ボールをプロテクトしてチームの時間を作ったり,ライン間でボールを受けたりしながら,清水エスパルスユースのプレスを無効にしていました。
ゲーム展開として悔やまれるのが,前半に得点が奪えなかったことと失点をしたことです。
奈良クラブユースは戦術的に,ビルドアップに失敗して自陣でショートカウンターを受けたり,相手にボールを持たれて守備ブロックを組む時間が長くなったりします。
長男は攻守にわたりプレーエリアが広いにも関わらず,自分でボールを運ぶ回数を増やしているので,体力的にもかなりきつくなります。
だから「前半に得点を奪いつつ失点を無くす」こと。
これが奈良クラブユースが勝つ最善の方法です。
チームとして強度慣れしていない奈良クラブユースは,FC東京ユース戦と同様に後半にパフォーマンスが落ちることは想定できます。
しかしこの試合は前半に2失点してしまいました。
どちらのゴールも勇敢にビルドアップをしていた結果の失点でしたが,1番恐れていた展開になってしまいました。
それでも後半残り10分までは2点ビハインドのままでした。
チームは明らかにギリギリの状態の中でプレーしていましたが,ついに3点目を奪われてしまいました。
その後はプツンと糸が切れたかのように失点を繰り返して最終的には0対6の大敗でした。
ただし昨日と違い長男は足が痙攣することはなく,最後まで得点を奪おうとアタッキングサードに侵入を試みていました。
チームも苦しいなりにも勝利を信じて前に出ていましたからこの失点を致し方ないとも言えます。
個人の質を上げることは当然なのですが,チームとして高強度の試合の経験を積むこと,週3の練習でどれだけ試合を意識して走れるかが今後の課題として明確になりました。
悔しそうな長男。
でも昨日よりもアグレッシブな姿勢を見せていたので,長男なりに手応えはあったのではないでしょうか。
サッカーはチームスポーツです。
一人では出来ません。
チーム全体のレベルアップは絶対に必要です。
全国大会で6失点という結果から得た学びはとてつもなく大きく,いつか「全国大会で大敗したことがあるから強くなれた。」と言える未来にしてほしいと思います。
私の現地観戦もここまで。
長男が育成年代の全国大会でプレーする姿を見ることはもうありません。
長男は小学校時代からずっとこの舞台を羨ましいと思っていましたが最後の最後で出場できて本当に良かったです。
そして私を含め家族を宮崎まで連れてきてくれて感謝です。
予選リーグ敗退は残念ですが,奈良クラブユースは学んでいるメソッド通りの戦いを見せたので,育成から逃げないという観点では素晴らしい戦いでした。
1日オフを挟んで,最終戦はプレミアリーグ所属の横浜FCユースです。
横浜FCユースも予選リーグ敗退が決まっていす。
残念ながら消化試合になります。
しかし奈良クラブユースは勝てば予選リーグ3位になれる可能性がありますし,無得点のまま大会を終えるのもムカつきますから,最終戦はもっとアグレッシブに戦ってくれると信じています。