サッカー小僧の目標になる
ユース年代最後の試合を残念な結果で終えた長男にとって奈良クラブユースのAチームとして過ごす最後の1週間がやってきました。いわば引き継ぎの1週間です。長男は気持ちとしては切り替えていますし,次のステージへの準備が始まったとも言えるので,しっかりと集中して練習には望んでいました。奈良クラブユースが期待していた未来は2025年度のシーズンはプリンスリーグ2部でプレイすることでした。そのことを期待して入団してきた新高1もいるはずです。彼らには申し訳ないことをしました。
その中にはすでに何度も練習に参加している選手がいます。彼らが長男を含む高3と一緒にプレイできるのはついにこの週の練習のみになりました。
その中の一人はあのプリンスリーグ昇格戦を観戦していたようで,奈良クラブユースの敗戦を共に悔しがってくれたそうです。彼の主戦場は長男と同じ左のインテリオール(インサイドハーフ)もしくは左ウイングでした。
この週の3年生は新チームに胸を貸すことが目的なので,対戦相手になることが多かったです。よって新高1の彼とは同じチームでプレイする機会が何度もありました。長男は彼に何度も決定的なパスを通していました。時には長男が出したパスが想定外だったのか驚いているように見えました。
練習後,長男が彼のことを話してきました。どうやら彼が長男に話しかけてきたそうです。プリンスリーグ昇格戦の得点のこと,今日の練習でのパスのこと。彼にとって長男は目指す指標になれたようです。
長男がこれまで歩んできた道は,日本の育成年代の王道ではありません。それでも信じた道を貫いて,J3とは言え高卒でプロサッカー選手になりました。サッカー少年少女たちの憧れに職業になれたのです。
「目的を達成するための道は一つではない」
長男がそれを証明してみせました。彼にとって長男と一緒にプレイした時間や長男から受け取ったパスはきっと貴重な財産となるでしょう。
幼稚園から始めた長男の育成年代はいつしか地元を飛び越えて世界へと繋がりました。次の世代のモデルになりました。
「サッカーはパスを繋ぐように人を繋ぐスポーツ」
長男にはこれまでの出会いを通して生まれた縁を大切にして,さらなるパスを繋いで行って欲しいと思います。
来年の1月からは職業としてサッカーをします。いつか見た憧れのスペインでのプレイにたどり着くために,ついにプロサッカー選手としてスタートラインに立ちます。私達にとってプロサッカー選手は未知の世界です。我が家のことです。きっと紆余曲折あるでしょう。それでも私達は信じた道を歩み続けます。それが私達のスタイルだからです。
次回が最終回です。
これまで私のつたない文章にお付き合いいただいた方々には感謝します。これまでの投稿がどなたかの人生に少しでも影響を与えているのなら嬉しいです。どうでしょうね?
