サッカーの世界には,自分の力だけではどうにもならないことが有ります。
例えば,試合に出るかどうかを決めるのは監督なので,選手はどんなに練習に励んだとしても,自分の力ではどうにも出来ません。
それは所属選手,チーム関係者,練習環境,スタジアム,地域性も含まれます。
だからこそ試合に出場機会が少ない選手ほど,モチベーションの維持が難しく.自分自身を見失いがちになります。
自分のストロングを生かして試合に出るために練習をしているはずが,いつの間にか監督に気に入られるために練習をするようになってしまうこともあるでしょう。
そうなればもはやストロングは薄まり,チームの駒となってしまい,替えがきく選手へと価値が下がってしまうかもしれません。
しかし,それは選手がこの厳しい世界で生き残るために必要なことでもあります。
言い換えれば,チームにとって必要なユーティリティープレイヤーとも言えます。
否定するものでもありません。
ですが,その選手はそれが本当にしたいことなのでしょうか。
本当はもっと自分のストロングで勝負したいのかもしれません。
上には上がいる世界です。
ストロングがもはやストロングにならないかもしれません。
それでも自分が自分らしく生きるためには,どうしても譲れないこともあると思います。
そこで,そんな選手達に提案します。
With a smile in your life
あなたの人生に笑顔を
時間は有限です。
人生は間違いなく終わります。
だとするならどんな生き方をしたとしても,それはその人にとって1度しかない生き方になります。
その生き方が自分らしくなかったらもったいないと思います。
自分ではどうしようもないことばかりの世界で,もがき,苦しむことすら自分らしく生きるために出来る事は何でしょうか。
私は「笑顔」だと思います。
大好きなサッカーが仕事としてプレイ出来る人はほんの一握りの人です。
なりたくてもなれない人がほとんどです。
なれなかった人にとって選手は夢であり希望です。
その選手が「笑顔」なら最高じゃないですか。
例えそれがやせ我慢であったとしても,試合に出れなかったとしても,「笑顔」でプレイすることで誰かを幸せにできるのですから素晴らしい人生だと思います。
FCバルセロナがラ・リーガで優勝を果たしました。
とてつもない過密日程で身体的にも精神的にも苦しかったと思います。
セレモニーに参加した選手達の表情には笑顔が溢れていました。
それを見た私達も笑顔になれました。
まさにこれこそがプロサッカー選手の仕事です。
きっと他の仕事もそうです。
「自分らしく生きる」とは「誰かに支配されない」ということです。
さあ,自分から笑いましょう!