大人がサッカーをすること。
それも競技としてではなくエンジョイのサッカーをすること。
それがどんな意味を持つのか。
私はそのことをようやく理解できたように思います。
40歳まで社会人リーグでプレイし,それなりに自分を追い込み,それなりに勝負にこだわるプレイをしてきました。
だからいわゆるエンジョイサッカーには興味がわかず,どんなに誘われてもシニアサッカーにも行きませんでした。
きっと物足りなくなるだろうし,それによる温度差でどなたかに迷惑をかけてしまうと思っていました。
プレイすることから離れて約10年。
縁があって大人の方のエンジョイサッカーに関わる機会ができました。
実はまあまあ悩んでいました。
育成年代のこどもとは違います。
大人にサッカーの何を学んでもらえば良いのか。
そもそも人格が出来上がっている大人に伝わるものなのか。
でもそれは取り越し苦労だと分かりました。
個人差はあると思います。
でもサッカーを楽しみたいという気持ちに年齢は関係ないと知りました。
技術が向上したい。
原理原則を学びたい。
個人戦術やグループ戦術,ポジション戦術を知りたい。
欲求は人を成長させます。
試合に勝ったら嬉しい。
負けたら悔しい。
感情が人を豊かにします。
それはこどもだけのものではないということです。
先日,大人のサッカーの交流戦に参加しました。
各クラブのユニフォームを身にまとった大人達は,実に楽しく,そして誇らしそうでした。
それは上手いとか下手とかは関係がありません。
ただただサッカーがしたい。
それも大切なクラブのユニフォームを着てプレイしたい。
それだけでした。
「パパ,頑張って~」
と応援するこどもにとって,あのユニフォームを着ているお父さんは,最高に格好良い。
まさにフィールド・オブ・ドリームスですね。
もっと欲求や感情にシンプルに生きる。
私も,そろそろ動き出す頃なのかもしれませんね。