エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
ガチンコ子育て話

19年前の今日から始まった第2章

今日は長男の19回目の誕生日です。

あっという間の19年でした。

ついに10代最後の1年間が始まります。

きっと私のことを過保護・過干渉だと思っておられる方がみえると思います。

それ,正解です。

かなり自覚しています。

私にとって息子達は生きる希望だからです。

 

 

長男が生まれた19年前の今日,私は仕事で苦しんでいました。

死にたいくらい気持ちが落ちていました。

吐いてから出勤し,胸の鼓動を抑えるために深呼吸してから教室に入る。

こども達が下校すると安堵するのと同時に,放課後の電話の音に恐怖し,保護者との面談に感情を失う。

そんな日々を1年近く過ごしました。

冷静になって振り返れば,私の力不足が原因でしかありませんし,自己中心的な感情になっていたことも否定しません。

それでも,若かった私は必死に何とかしようともがいていました。

そして心が壊れていきました。

そんな時に,生きる希望として生まれたのが長男だったのです。

「この子のために頑張らなきゃいけない」

小さな小さな指を握りながらそう思えた私の瞳からは涙がこぼれました。

 

私と同じような経験をしたことがある人はわかると思いますが,いわゆるPTSD(心的外傷)はとてつもなくしつこいものです。

ふとした瞬間にフラッシュバックします。

何年たってっも当時の記憶が鮮明に蘇ります。

私のように同じ仕事を続けていれば余計です。

似た場面に出会うことが多いので,そのたびに心拍数が高まるのを感じますし冷や汗が流れます。

ずっと苦い記憶と向き合い続けるストレスは相当なものです。

それでも,私は息子達のために前を向きました。

これまでの理想ばかりを求めるのではなく,双方の立場に立って妥協案を模索できるようにもなりました。

苦しい経験は決してマイナスではありません。

自分次第でプラスにもできます。

そうやって私はこの19年間,子育てを心の支えにして,仕事と向き合ってきたのです。

 

二男から「葬送のフリーレン」を薦められたので一緒に観てみました。

寿命が100年に満たない人と1000年以上は軽く生きる妖精では時間の概念が違います。

妖精のフリーレンが関わった人々の時間軸の中で,精神的に成長していく様子は興味深く,二男が薦める理由が分かりました。

長男が生まれてからの19年間は,そんな妖精にとってはあっという間の時間です。

でも私にとっては人生の第二章でした。

人生のクライマックスと言っても過言ではないくらいの時間でした。

限りがあるから愛おしい。

妖精には理解が難しい観念かもしれませんね。

私にとってこの生活は残り半年です。

過保護で過干渉な日々を愛おしく過ごしたいですね。