二男の目標とは?
二男は中学校の中間テストでした。
今回は5教科だけでしたが,期末テストは音楽や体育などの実技教科(技能教科)もあるでしょうから,もっと追い込まれるでしょう。
二男は,こつこつと努力したり,いつも120%で勉学に励んだりすることが苦手です。
にもかかわらず,プライドが高く,できないことは嫌なので,いつも間際になってあせります。
今回は,全教科平均以上を目標にしています。
それには理由があります。
三重県から奈良県に引越しする条件の中に,
① テストで350点以上(各教科の平均が70点ぐらいと想定)
② スマホの購入
がありました。
つまり,二男はスマホ購入してもらうかわりに勉強も頑張ると約束をしてしまったのです。
子育て的にも,教育的にも,「物で釣る」手法に賛否あるのは分かります。
どちらかと言えば私は大反対派です。
ですが,奈良に来て独りで電車に乗ったりする機会ができるので,やむを得ませんでした。
だから,まんまとゲットしたスマホを守るために二男はテスト前だけ必死なわけです。
三観点て何?
全国的にはよくわかりませんが,私の地元の小学校は各単元ごとに業者のテストを使うことが多いと思います。
これらのテストは問題ごとの配点は5点から10点になっていて,問題のレベルはそれほど高くありませんから,丁寧に授業を受けていた子どもなら80点以上はとれると思います。
問題は「知識・技能」を問うものと「思考力・判断力・表現力等」を問うものに分かれます。
「主体的に学習に取り組む態度」についてはテストの点数に含まれませんが,記述式で答えることで評価には入ります。
これらを三観点と言います。
ではテストだけにしぼって考えてみます。
算数のテストでは,テストの表面に「知識・技能」の問題があり,裏面に「思考力・判断力・表現力等」の問題があることが多いと思います。
まず最初に,正確な「知識・技能」が身に着いているのかを表面で確かめ,それらを応用しないと解けない問題で「思考力・判断力・表現力等」が身に着いているのかを裏面で確かめています。
表と裏。
ステップアップ。
私たちの思考は「基礎を大事にしていけば応用力が育つ」というものです。
問題は思考の流れ
ちょっと待ってください。
本当にそうでしょうか?
それならばなぜ応用力の問題に苦戦する子どもが多いのでしょうか。
学校では「基本的な計算はできるけど応用力が足りない」子どもがたくさんいます。
おそらくそれは思考の問題なのではないかと思うのです。
「応用力が必要だから基礎を大事にする」
同じことを言っているのですが思考の流れは違うと思います。
なぜドリルはつまらないのか?
算数の教科書を開いてみてください。
ほとんどの教科書は,文章の問題があって,その問題を解くために立式をするという流れになっているはずです。
問題を解くための式を考えるのは「思考力・判断力・表現力等」で,式を正確に解くのは「知識・技能」ですね。
教科書はちゃんとこの思考になっていのに,私たちの思考はその逆なんです。
誰でも計算ドリル等でひたすら問題を解いてきた経験があります。
あの数字に意味はないですよね。
では,何のために解いてきたのでしょうか。
先生に叱られるから,親に叱られるから・・・これ子どもの本音。
だから,つまらない。
でも知識や技能を習慣化するためにはドリルは必要です。
サッカーだってドリルトレーニングは絶対に必要です。
でもコーチに言われて何となくやっているサッカーのドリルトレーニングは,叱られるからやっている計算ドリルと同じです。
やっぱりつまらない…。
明確な目標を持つ
そろそろ私が綴りたかったことが分かって来たと思います。
つまり,大切なことは「明確な目標を持つ」ことなのです。
今,学校では「めあて」をとても大切にしています。
授業では「めあて」を持ち,そのめあてを達成するために様々な活動に取り組み,「振り返り」で確認をする。
サッカーで言えば,トレーニングのテーマが「めあて」で,トレーニングが活動で,フィードバックが「振り返り」でしょうか。
ただし,サッカーは「サッカー選手になりたい」とか「好きだから」という個人目標が明確にありますが,勉強にはそれが明確に無い場合があります。
まさに二男もそう。
だから,勉強がつまらなく感じるのです。
だって,彼にとっては意味がないから。
自ら目標を設定する
さてさて,二男の中間テストの結果はどうでしょうか?
無事にスマホを守ることができるのか?
二男が目標達成のために「本気」になることが本来の目的なのでどちらでもいいのですが。
まあ,二男の目標は私たちから与えられたものなのでレベルは低いですね…。