サッカー選手のゴールとは?
アンダー世代の日本代表候補などのメンバーを観ていると複雑な心境になることがあります。
サッカー選手としてのゴールは何なのか?
日本代表に入ること?
海外で活躍すること?
チームのレギュラーになること?
ゴールの考え方は人それぞれです。
もしかしたらゴールなど存在しないのかもしれません。
でも多くの場合は,
トレセンに合格し,
J下部または有名高体連に入り,
日本代表に選ばれ,
ワールドカップに優勝する
というのがゴールではないでしょうか。
決して間違いではなく,素晴らしいゴールだと思います。
でも,もしこのルートから外れたら…。
そんなことに恐怖心を持っている人や子どもはいませんか?
私はいると思います。
私の息子たちの話をします。
長男は現在15歳で高校1年生です。
小学校ではU12ナショナルトレセン東海に入りました。
中学校は山梨県で過ごし,ナショナルトレセンには入ることなく,県トレセンどまりでした。
チームとしても全国大会に出場することもできませんでした。
高校生になった現在は県3部の奈良クラブユースに所属しています。
さて,長男は先ほどのルートで言えば,小学校時代は多少はルートに乗れましたが,その後はまったくです。
県3部ではアンダー日本代表候補に選ばれることはまずありえません。
候補の選手の所属チームを見てもらえばわかりますが,「え?このチームどこ?」と思うようなチームは一つもありません。
選ばれる可能性のあるチームとは?
つまりはそういうことです。
決してひがみで言っているわけではなく,「選ばれる可能性のあるチーム」にいないとそもそもルートに乗ることなどできないわけです。
では選ばれる可能性のあるチームとはどんなチームですか?
そう勝てるチームです。
さて勝てるチームはどうして勝てるのでしょうか?
「競争」と「評価」の先にあるもの
そう考えていくと,育成年代から「競争」と「評価」の中で魂をすり減らしていく現状が容易に想像できると思います。
今回のU16日本代表候補にも知り合いの名前がありました。
彼も長男と同様に中学校から親元を離れてサッカーに打ち込んでいます。
想像を絶する努力と苦悩で掴んだチャンスだと思います。
だからこそ,選んだ側はその子どもの心を大切に育ててあげてほしいと切に思います。
私は,先日来日されたエコノメソッド創始者のひとりであるダビッド・エルナンデス氏から,「幸せ」であることが一番大事だと教わりました。
幸せの価値観は人それぞれで良いと思いますが,先ほどの「競争」と「評価」の先に「幸せ」があるのだとしたら,あのルートに乗るしかないのではないでしょうか。
ではルートから外れた長男に「幸せ」になる資格はないのでしょうか。
そんなことは決してありません。
奈良クラブの可能性
私はダビッド氏の言葉を聞いて確信しました。
「サッカーが大好きな国で愛されてサッカーをする」
これこそ私が考える「幸せ」です。
カテゴリーや代表歴など関係ありません。
みんなで週末の試合を楽しみ,一喜一憂しながらクラブと共に物語を綴っていく。
私は長男と二男が所属する奈良クラブにはその可能性があると信じています。
