読書感想文の賛否
いよいよ子どもたちは夏休みです。
朝,テレビをみていたら,夏休みの宿題の定番である「読書感想文」の賛否について,SNS上で論争になっているという話題が放送されていました。
結論から言うと,私は賛成です。
「それは先生側の意見やん!」
と言われそうですが,そういうわけでもありません。
あれ,そういうわけかな・・・。
苦手の理由
先日,ラジオを聴いていたときも同様の話題で,パーソナリティーの方は反対派でした。
自身も読書感想文を書くことが苦手で,本をほとんど読まずに「あらすじ」を書いていたと話されていました。
私の子ども時代からしたらあらすじを書けるだけでも,なかなかなのですが,気持ちとしてはよくわかります。
私も,子どもの頃は読書感想文が大の苦手でした。
ひどいときは,小学生の妹が書いた読書感想文を,中学生の私が丸写ししたなんて記憶もあります。
おそらく「何を書いていいのかわからない。」というのが苦手の理由だと思います。
読書が嫌と言う理由は少数だと思います。
まあ,この宿題は感想文なので,何を書くかは本を読んだ本人次第ですので,書く内容は教えようもないのですが。
誰かに感想を書いてもらうわけにもいきませんからね。
書き方のマニュアル
最近はそんな苦手の子どもたちを救うために読書感想文の書き方マニュアルみたいな本が出版されていたり,インターネットで検索したら色々とアイデアが紹介されていたりします。
私が担任した子の話です。
夏休みが明けて課題を提出してもらいました。
放課後に子どもたちが提出した読書感想文を呼んでいると,その子の作文がとてもよく出来ているのです。
読みやすいし,気持ちが伝わってくるしで,普段作文が得意ではない子だったこともあり,よく頑張ったなと感心しました。
私は,この子の作文を校内入選に推薦しました。
そのことをお家に伝えると,
「先生,実は・・・。」
そう,読書感想文のマニュアル本に掲載されていた例文をそのまま写したというのです。
私は,「どおりで。」と思う反面,「自分の選ぶ目に狂いはなかった。」とちょっと自信になりました。
この子の話から分かるように,読書感想文には基本的な「書き方」があります。
この書き方通り描いていると,出来上がりが良くなり,先生受けも良くなるのです。
読書感想文は国語の勉強
でもです。
書き方通りに書いて,先生受けが良くって,楽が出来て・・・,それって勉強ですか?
勉強って自分を高めたり,自分を幸せにしたりするものですよね。
正論かもしれませんがその通りです。
このやり方だと「宿題が終って幸せ」という気分にはなりますが自分は高まりません。
では,どうしたら読書感想文が勉強として高まるのかです。
よく考えてください。
答えは簡単です。
夏休みの読書感想文は「国語」の勉強なんです。
つまり「国語力が高まる」ことこそが読書感想文の狙いなんですね(^^)/
「ねえねえ先生,じゃあ国語力ってどうやって高まるの?」
と疑問をもたれるはずです。
次回は読書感想文でどうやって国語力を高めるのかについて綴ります(‘◇’)ゞ