大阪で行われたユースワールドチャレンジが終わりました。
続いてジュニアのワールドチャレンジが千葉であります。
各チームのプレーモデルを存分に表現し合いながら,世界を感じられる大会が開催されることの意義は計り知れないと思います。
高校野球の文化が根付いている日本ではどうしてもノックアウト方式に美学を感じやすくなります。
でも,負けたら終わりと言うことは,一つのミスに対するストレスが大きくなり,どうしても大胆な遊び心や駆け引き,豊かな表現が減ってしまいます。
特に育成年代はスポーツは仕事では無く,人生を豊かに生きるための自立のツールです。
そう考えるとワールドチャレンジのような大会は非常に価値があると思っています。
そもそも「チャレンジ」する大会なのですから,チャレンジしないということはあり得ないわけです。
今回のユースワールドチャレンジでは会場で観戦した人だけでなくYOUTUBEで視聴した方がたくさんいたそうです。
神村学園 対 静岡学園はじまります!#ユースワールドチャレンジ pic.twitter.com/X0L1me6Ls8
— ユースワールドチャレンジ (@Youth_World_Cha) August 13, 2022
コロナ禍ということもあり満員の観客というのは難しさもありますが,それほど関心が高く,期待も大きかったということですね。
今年は海外のチームを招待することはできませんでしたが,来年こそはユース年代の強豪高校やJ下部,街クラブが,海外でトップ昇格を間近に控えた年代のチームとガチンコで対決出来ることを願っています。
そうすれば日本の育成の成果と課題がより明確になるでしょうし,世界との距離も確実に縮まると思います。
なぜなら実際に自分の目で見て肌で感じることができるからです。
教師時代の経験上,体験に勝る学びは多くありません。
奈良クラブはB戦に出させてもらいましたが完敗でした。
しかし,あくまでも今は完敗と言うだけのことで,来年の今は未知数です。
なぜなら奈良クラブは育成クラブとしてパリサンジェルマンの育成にも関わったエコノメソッドを導入し,世界に通じる選手育成をミッションに掲げているからです。
残念ながらトーナメントに勝つための戦い方に対して,様々な方法でいなせる力を今の奈良クラブは持っていません。
でもサッカーの原理原則を学ぶ確かなプレーモデルは持っています。
後は環境が整い,個人の質,グループの質,チームの質が向上していくのみです。
私は「日本で世界に一番近いチームは奈良クラブ」だと信じています。
だから奈良クラブは「誇り高く」ぶれずに突き進んでほしいと願っています。