長男がTBSドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」が大好きすぎて,広瀬すずさんが演じる浅葱空豆が着た「大東京パーカー」がドン・キホーテで発売されるという情報を掴んできました。
そこで最寄りのメガドン・キホーテに問い合わせると,某日9時から数量限定で店頭販売することが分かりました。
当日,私たち家族は長男たっての希望で30分名に到着し,レジで整理券をもらいました。
なんと4番と5番でした。
まさかの展開。
同じサイズは2つずつだそうです。
だから先の3人のうち2人がLLを選んでしまうと,長男は欲しいサイズが買えないことになってしまいます。
焦る長男。
レジで10分前に指定の場所に来てほしいと言われましたが,長男は15分前にはスタンバイしていました。
「ああ,LLあるかなあ」
とまあまあ大きい声でアピールする長男。
ついに店員さんが「大東京パーカー」を運んできました。
テンションが上がる長男。
しかしトラブルが起きます。
整理券の1番の方が時間になっても現れません。
店員さんはぎりぎりまで待ちました。
それでも現れません。
しかたなく2番を呼びました。
私は
「これ絶対もめるやつやなあ。大丈夫かなあ。」
と思っていました。
2番の方はLLでした。
もし3番の方がLLならチーンです。
3番の方は・・・・・Lでした!!!
長男は最高の笑顔になりました。
4番は長男です。
迷いなくLLを選びました。
念願の大東京パーカーをゲットです。
続いて5番は連れ合いです。
LLが大きすぎるといけないので保険でLを選びました。
こうして発売の情報を得てから数週間のミッションを無事に完了し,無事に大東京パーカーを2着手に入れることが出来て,我が家は大満足で支払いを終えたのでした。
しかし,このミッションはこれで終わることは無かったのです。
支払いを終えて他の商品を見ていると,レジの方から大声が聞こえてきました。
よく聞いてみると,整理券1番の方が店員に順番を飛ばされたことへの不満を訴えていることが分かりました。
私が不安に思っていたことが現実になったのです。
私達はどうするか悩みました。
でもやっぱりこのまま見て見ぬふりをすることはできないと判断しました。
そもそもこのパーカーを欲しいのは長男なので,我が家的にはLLが1着あれば十分なのです。
だから1番の方が欲しいサイズがLならば,1番の方に譲ることにしたのです。
私はレジで店員と話している1番の方に声をかけました。
どうやら1番の方はお孫さんに頼まれて買いに来たそうです。
それもサイズはLでした。
でも残っていたサイズはMだったそうです。
そこで私たちはLとMを交換することを申し出ました。
1番の方は先ほどまでの強張った表情から,ふっと柔らかい表情に変わりました。
きっと心から困っていたのでしょうね。
「つい大声を出してすみません。1番の整理券を持っていたから安心していたらもうほしいサイズが無くなってしまって,整理券に意味が無いと思って興奮してしまいました。」
「いえいえ,私たちもLLがあったらそれで十分なんです。それよりお孫さんに欲しいサイズが届けられて良かったです。」
そんなやり取りをしました。
すると安堵の表情になった店員さんからこう言われました。
「まさに救世主が現れた感じです。」
救世主。
生まれて初めて言われました。
そう私たち家族は「救世主Family」になったのです。
まあ,ちょっと大げさですが結果的に誰もが幸せになる結末になって良かったです。
ぜひこの出来事は「スカッとジャパン」で使ってくださいね(^^)v
なーんて普段からえらそうに説教たれているので,子ども達の前で誠実な姿を見せられて親として幸せです。