エコノメソッドでプロサッカー選手を育てるまでのブログ
(仮の題名)「サッカーが大好きな国でプレーするまでの話」

立ち上げの苦難は想像以上

立ち上げの苦難は想像以上

何十年もの歴史がある寮なら、経験則のようなものが出来上がっていますが、まったくの0から立ち上げた寮です。どんなにスタッフで話し合っても、次から次へと新たな問題が発生する日々でした。

子どもを預けている親の立場からするとただでさえ心配が多いのに,簡単に行ける距離ではないので常にやきもきしていました。

子ども達は4人から6人部屋でしたが、あっという間に部屋はゴミ屋敷のようになり、誰かの親が寮に行っては部屋の片付けをするという日々でした。

保護者会で話し合い、山梨県在住の保護者がパートで子ども達が学校に行っている間に寮の片づけをしてくれることにもなりました。

1年目は2年生数名と1年生20数名でしたが、これが2年目、3年目となれば人数は3倍にもなります。洗濯機の数、物干し台の場所、食堂の広さ、部屋の数等、課題は山積でした。標高1000mの高地です。冬場は水が凍結しますし、洗濯物は全然乾きません。24時間暖房をつけているだけでなく数台のサーキュレーターも回していましたから、光熱費がどんどんあがってしまい、保護者の負担も増していきました。

それでも保護者会は子ども達の夢を応援するために、みんなで寮を支え続けたのでした。新鮮な米や野菜,肉や魚介を差し入れしたりもしました。我が子だけと言う感覚は無くなり、寮生全員が子どものようになっていました。

卒業式の翌日は退寮の日でした。しかし、子ども達の部屋は「嘘だろ」と声に出してしまうほど荷物が散乱していました。卒団式を数時間後に控えていたにも関わらず,この日に退寮することが決まっていたので,またしても保護者が一丸となって部屋の片づけに取り掛かりました。当然,各々の車は荷物であふれました。なんと3時間以上も片付けに時間がかかりました。子どもの主体性も大切ですが、子どもまかせにすると危険と言うことも切実に学んだ保護者一同でした。

 

次回は「山梨県トレセンに参加」です。