山梨県トレセンに参加
長男はU13からU15まで山梨県トレセンに選ばれていました。U13のときは関東大会で優勝を果たしました。前述したとおり長男はトレセンにあまり良い印象はありません。それでも新たに立ち上がったクラブのことを考えてトレセン活動には参加していました。
コロナ禍になったことでU14の活動はあまり行われませんでしたが、長男は山梨県から関東トレセンへの推薦を頂きました。
選考会の会場は栃木県でした。私はせっかくの機会なのでかなりの長距離運転でしたが見学に向かいました。コロナ禍も多少落ち着いていた時期だったので見学が許されていました。長男と栃木県のファミレスで昼食を食べた後、会場に向かいました。会場は天然芝が2面あり,U13とU14の選考を地区割して午前の部と午後の部に分かれて行われていました。山梨県は午後です。この選考会からJ下部の選手も選考対象になるらしく、長男のグループには湘南や川崎、横浜の選手達がいました。選考後に長男が
「たぶん落ちるで。別に良いけど。」
と少し呆れた表情で話しました。その理由はやっぱりトレセンらしさからでした。選考会に参加した多くの選手たちは選ばれたいがゆえに悪気無く自分が主役のプレイをしていました。自分の良さを出したいのは分かります。しかし、長男からしたらサッカーをしているので、チームの戦術やそれによる正しい立ち位置、チームでの連携などにプレイが寄っていきます。実際、長男はウイングとインサイドハーフでプレイしましたが、守備時はボールへのプレスを激しくしたり、スペースを埋めたりしていましたが、攻撃時はほぼ歩いていました。理由は、ポジションを無視したプレイに走る選手が空けたスペースを埋めなくてはいけないからです。長男は自分のスペースを空けてまで自分をアピールしたいとは思っていませんでした。それでも何とかドリブルで運んだり、縦パスを入れたり、ビルドアップでボールを受けたりしていましたが、バランスをとった程度にしか映っていないと思いました。
U15になった長男は4月から8月まで怪我に悩まされました。年間のトレセン活動にはあまり参加出来ませんでした。山梨県から年間優秀選手賞のようなものが発表されるのですが長男は選ばれませんでした。U13から3年間、トレセンでそれなりに貢献したのに、最後の最後に評価してもらえなかったことで、長男のトレセンへの興味は完全に無くなったのでした。
次回は「関東昇格を逃す」です。